Since えひめネットワークセミナー1995
えひめインターネットアーカイブ

我々はインターネットの創世記に巡り合わせて30年
働き盛りの年を経て今や後期高齢者。
生きてきた証を今残さなければ失われてしまいます。
皆様の汗と涙の物語を記録したいと計画しました。

えひめネットワークセミナー グループ

1995年開催の愛媛ネットワークセミナー

(インターネットセミナー開催資料)

PCを使った在宅重度障がい者の人生

竹内涼(たけうちりょう)|生年:1975年|家業:竹内巨峰園

経歴詳細

受傷とリハビリテーション(1992年~1994年)

1992年8月(17歳):受傷により肢体不自由となる。
肩から下が麻痺する。悲観することなく県立中央病院で入院生活を送る。
1993年10月(18歳):退院。
1994年5月(19歳):内山病院にて、リハビリ担当者からの紹介で呼吸器で操作する環境制御システムを導入(四国で初)。これにより、ベッドのリクライニング、テレビ、そしてパソコンの操作が可能となる。

ITとの出会いと巨峰園での活動(1994年~2008年)

パソコン学習:文字入力による手紙作成を志し、パソコンを開始。看護師の紹介でシステムエンジニアから週1回のペースでプログラミングを学ぶ。(マシン:EPSONPC-486SE、OS:MS-DOS)
システム開発:竹内巨峰園の顧客管理システム(住所録、氏名検索、DM宛名印刷)を開発。
社会との繋がり:パソコン通信(BBS)を通じて外部との交流を持つ。
家業への貢献:Windows95の発売後も、自宅療養を続けながら、実家の竹内巨峰園の事務作業を担う。竹内巨峰園のホームページ作成。Lotus1-2-3での会計処理、一太郎でのDM作成など。 スキルアップ:この間に、ぶうしすてむ、二神重則氏、二宮美和子氏、田所厚博氏と出会い、パソコン教室等でスキルを磨く。

就業とEC事業の開始(2008年~現在)

2008年~2009年:まるく株式会社A型事業所にて在職。
在職中にユニバーサルクリエイト主催のネットビジネスマスターを受講。
2009年:楽天市場に「田舎や竹一」として出店。ブドウに加え、地元内子町の産品も取り扱う。
2010年~:田舎や竹一の運営を継続しながら、フェローICTにて2年間ECを学び、後にフェローラボに移行。

竹内涼からのメッセージ

自身の経験を通じて、ITと福祉の可能性、そして社会との繋がりを持つことの大切さを発信されています。

ITと福祉の可能性

ITと福祉の相性は非常に優れています。私のように外出が困難な者でも生産性のある仕事ができ、社会との繋がりを持つことができます。

障がいをお持ちの方へ

何かしらの行動を起こして、まずは自分の存在に気づいてもらってください。必ず誰かが助けてくれます。

支援される方へ

必ず当事者に会って話してください。リモートでは伝わらない雰囲気や機微があり、直接対話することでミスマッチを防ぐことができます。

未来への展望

テクノロジーの発展は想像以上です。私のような肢体不自由者でも、AIで制御されたボディースーツを着て動き回る日が来るでしょう。可能性を信じて行動し続けてください。

独法)高齢・障がい・求職者雇用支援機構 発行の在宅就業者の冊子に紹介されたもの

●竹内凉氏紹介の冊子.pdf

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